Sunday, May 02, 2010

4/29-30 小櫃川河口調査

海洋生態学研究室の小川洋です。

大和田君たちに便乗して、小櫃川で1泊2日の調査を行いました。
私が何を研究しているのかというと・・・
ヨコエビです。

「エビ」とついていますが、クルマエビとかブラックタイガーとかの一般的なエビの仲間(十脚目)じゃありません。
端脚目ヨコエビ亜目というグループに分類されます。



大部分は左写真(Eogammarus sp.)(*1)のように平べったい体をしていて、横向きに這い回ったりするので「ヨコエビ」と呼ばれているようです。


さて、話を戻します。

29日の小櫃川は曇りがちで、少し寒かったです。

それだけならまだ良かったのですが・・・

風がハンパないです。

奥のほうに、赤茶色い筋が見えると思います。


砂嵐です。

潮が引き、干潟の表面が乾いてきたことで砂が飛びやすくなったようです。

サンプルを採っていると、顔に砂が当たって本当に痛いです。

ちなみに、写っている彼はサンプルの入った袋をひったくられました。

30日。
風は弱くなっていました。
そんなわけで、余裕をもってヨコエビを採れました。
古い漁網を持ち上げると・・・

いるわいるわ・・・


♂の触角に毛があるのが特徴のフサゲモクズ類Hyale sp.(*2)です。

♂が♀を抱えています。

産卵までこうして一緒に過ごすようです。


次の調査も他の学部生に便乗する予定です(笑)

その前に今回のサンプルを処理しないと・・・


 小川ひ


追記
(*1)ポシェットトゲオヨコエビ Eogammarus possjeticus
(*2)フサゲモクズ Hyale barbicornis → Ptilohyale barbicornis

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