Tuesday, July 16, 2013

田んぼで外来植物の分布調査

きょうは大規模用水路を通じたミズヒマワリの分布拡大リスク評価の研究を進めているMくんと野外調査。霞ヶ浦周辺の水田をたくさん走り回りましたが、ミズヒマワリの侵入は確認できず、ホッとしました。「これだけ調べても確認できなかった」というのも重要なデータ。

農家の方への聞き取りも見事なものです。頼もしい!

 のどかな景色、美しい田んぼ。

想像しにくいかもしれませんが、この地下には霞ヶ浦を水源とし、茨城県南部全体を覆う規模の農業用水路のパイプが高速道路のように走っています。水の安定供給には絶大なメリットがある用水路ですが、その規模ゆえに、水源地に侵入した外来生物などを広域に拡散してしまうリスクを負っています。生物の分布拡大様式を踏まえて有効な対策を提案するのも、保全生態学のテーマです。

にしひろ

No comments:

異動

久々の投稿です。鏡味です。 東邦大学理学部の湖沼生態学研究室は2018年3月をもって解散することとなりました。 研究室が始まったのが2007年、53名の学生が卒業しました。研究室は学生や研究員の方々の研究・サポートなしにはありえませんでした。今まで本当にありがとうございま...