Friday, July 15, 2016

2016年度の研究室は?

だいぶ投稿が滞っておりました。鏡味麻衣子です。

現状と2016年度の活動予定について報告させていただきます。

少しさかのぼりますが、 2015年度の研究室メンバーは3月に全員卒業しました。皆さんおめでとうございました。今はそれぞれ社会人や大学院生として、新しい環境に飛び込んで頑張っている事とともいます。


2016年度のメンバーは修士課程2名と鏡味の3名です。鏡味は4月1日からドイツに1年間研究滞在しております。修士2名は東京海洋大学筑波大学に外研です。それぞれ異なる環境ですが、3人で一致団結、プランクトン研究に精進します。

鏡味の滞在先はIGB-Berlin(正式にはLeibniz-Institute of Freshwater Ecology and Inland Fisheries)のExperimental Limnology(実験陸水学)部門です。ベルリンから北へ80Kmほど行った湖沼地帯に位置しています。研究所の目の前には湖Lake Stechlinが広がっています。


到着後1週間と待たず調査に同行しました。


小型の船で湖の中央にある隔離水界(Lake Laboratory)を目指します(あっという間に到着です・・・)。



この湖、Lake stechlinは貧栄養湖でしたが、着実に富栄養化は進行しています。また、温暖化の影響もでてきているようです。今年は、例年と比較し、春の珪藻ブルーム(プランクトンが急激に増える事を開花とからめてブルームとよびます)が小規模でした。また、藍藻の増加が早まり、5月の時点で増え始めました。冬が暖かく、湖が凍らなかったそうで、その影響ではないかと、研究所の研究者達は考えています。

Lake Stechlin以外にも、周辺には500個以上も湖があります。これは、かつて氷河で覆われていた土地だったからです。ことなる環境をもつ複数の湖沼を比較して、重要な要因を探る「湖沼間比較調査」もやってみたいと思っています。

これから少しずつ、こちらの様子を紹介して行きたいと思います。次の投稿は実験室の様子を報告します。



異動

久々の投稿です。鏡味です。 東邦大学理学部の湖沼生態学研究室は2018年3月をもって解散することとなりました。 研究室が始まったのが2007年、53名の学生が卒業しました。研究室は学生や研究員の方々の研究・サポートなしにはありえませんでした。今まで本当にありがとうございま...