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八鶴湖調査

こんにちは。4年の片桐です。二度目の投稿になります。
前回の記事を何人かの方にお褒め頂きました。ありがとうございます。見たか平岡。

先日八鶴湖の調査に行ってまいりました。
八鶴湖というのは千葉県東金市にある人工の池です。
外周は800m程で、私の母校である東金高校の前にあります。
この高校の敷地には、かつて徳川家康の御殿があって、その御殿をつくるときに以前からあった小さな池を景観のために大きくしたというのがはじまりだそうです。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~plage/sight-seeing.files/L-R_frame/hakkakuko.htmより転載。春は桜の名所としてにぎわいます。




 この池は私が東邦大学に入学して湖沼について学びたいと思うきっかけになった池でして、この池とあとAO入試という制度がなければ私は今ここに居ませんでした。
そのきっかけになった出来事とは、「八鶴湖浄化プロジェクト」というものが私が高校3年のときに発足しまして、その一環として湖水を抜いて底質を乾燥させようというものがありまして。
そうしたところ底の泥の中に眠っていた種子が刺激を受けて一斉に発芽をはじめました。
三年間学校に通っていて一度も水生植物なんて見られなかった池が急に姿を変えたインパクトはかなりのものがありました。
それで、生物の授業で八鶴湖のことを取り上げていた先生に、自分も興味があるとお話をしたら東邦大学にこんな学科があるよと教えていただいて、私はピンク色のスリッポンを履いて入試にいくことになったのです。

そういった背景もあって私はこの池に恩返しがしたいなあなんて思って研究対象に選ぼうとしています。
先日、浄化プロジェクトの会議にもお邪魔をさせていただいて、5月10日に水を抜くことに決まったので、その前に一度調査に行っておこうと思い、急遽調査にいかせていただきました。
5月の8日のことでした。
午前中に登校して鏡味先生に研究内容の相談の後に調査にいく許可を得て午後すぐに東金へ。


東金駅です。空の青とタクシーの黄色がいい感じ


時刻表はこのザマこんな感じです。


懐かしい通学路を通っていざ八鶴湖へ。天気も良くて、しかも大好きなプランクトンネットが投げられるとあって足取りは軽快でした。
「いやあギリギリだけど水を抜かれる前にこれてよかったなあー」なんて思いながら緩い坂道を上って八鶴湖にたどりついたときに多分私の目は一瞬ファービーぐらいの大きさになったと思います。
…ん?

あれ…?

水がありません…。
10日、二日後に抜かれる予定の水がそこにはもうほとんど無いのです。
地域のお祭りに意気揚々と遊びに行ったらなんにもやってなかったような、そんな心境でした。

動揺を隠しきれないままプロジェクトの方に電話をしたところ
「たしかに10日に抜く予定のはずなんだけどなんかもう抜けちゃってるんですよねえ」
といったニュアンスのことを告げられ本当に混乱はピークです。
かたぎりは わけもわからず じぶんを こうげきした!
どうやらプロジェクトの一員のかたが水を抜く権限を持っていて、ワントップで斬りこんでいったようなのでした。
「魚のために深くしてあるところは水が残っているから水ならそこからとれば」
とのことでしたのでそうします…といって電話を切りました。

 割となんですかね、流行りに乗ってしまうならば、激おこぷんぷん丸というやつです。
言わなきゃよかった。

しかしもう抜けてしまっているものは仕方ないですし、水を抜く前に調査なんてプロジェクトの方に連絡もしていなかった自分にも責任があります。気を取り直して調査開始です。

高校生の頃よく鳴き真似をしていました
まず前から住み着いているアヒル軍団に挨拶。彼らも突然の出来事にびっくりしているようで、「ガ―」などとおっしゃっていました。
池にどこからどのような水が入っているのか明らかにしたいと思っています。
 池の水のインプットとなっている水路を確認。三か所ありました。

 池のふちにはこのような水路が設けてあり、
すごく立派なサイズのものもいました。




 そこにはたくさんのザリガニがいました。時間が許していたら捕まえていたことと思います(かっこいいので)。
そうして水のあるところにたどり着きました。

深さは1mくらいでしょうか。

湖内は歩けるくらいしっかりした底質でした。ヘドロではないように感じます

まだ水が張ってあると思っていたため、湖のほとりからネットを投げればいいやなんて考えていたものですから、まさかの白スニーカーで侵入…つくづくついてないです。泣きっ面にロードローラーです。
この日から、「スニーカー浄化プロジェクト」もはじまりました。
          




































































 
 いろんなもやもやをはらすため、無心でネットを放りました。
手繰り寄せてボトルに移そうとしました。ですが、水が出ません。
なにかつまっています
 何か詰まっていました。
 逆さにしてみると、なにかこうちょっとしたおはぎぐらいの何かがボトッと落ちてきて、私は一人ではじめて声に出して「ファッ!?」って言いました。
ボトルに移しきれない量の緑色の何か。水に入れると一斉に動き始めます。どうやらプランクトンのようです。(このとき私には何なのか全然わかりませんでした)

 どうやら水をこの堀に凝縮したせいでプランクトンも凝縮されているようなのでした。

食べ放題かも

この二年くらいで飛来する数が増えたと言われているハシビロガモです。動物プランクトンを食べるカモだそうですが、彼らはもう餌の中を泳いでいるような状態です。

おはぎの一部を削り取ってボトルに詰め帰宅しました。
帰るときに高1の担任の先生に学校の前でばったり会いましたが、全くびっくりする様子もなく
「よう、久しぶりじゃねえか」とだけ言って去って行きました。
あのくらいあっさりした大人になりたいと思いました。

翌日おはぎのかけらを水に溶いたもの(おしるこ)を学校に持って行ったところ、その正体があんこではなくミジンコだということが判明、そしてボトルで一晩放置したことで酸欠による大虐殺をしてしまっていたことも判明しました。
このプリントの総柄Tシャツがあったら売れると思います

ホワイトとブラックの二色展開で。

プランクトンネットを洗った時に道路に放ってきたあの塊も、何千何万もの命の塊だったと思うと胸が痛みます。
かろうじて生き残っていた兵(つわもの)たちもいました。
なにかたくさんくっつけていたやつです。鏡味先生によると、ついているのは鞭毛虫ではないかとのことでした。

一番多かったもの

たまごをもっているもの

何かの稚魚もいました
…いま記事を書いていて思い出しました、まだ同定をしていませんでした。
いまから図鑑を見てこようと思います。長文かつ一人で行った調査なので、なんだか個人の日記みたいになってしまい恐縮しています。 
ちなみに亡くなったミジンコたちは前回の印旛沼調査で連れてきたモツゴたちに与えたところ好評でした。
 ではまた!失礼いたします。




Comments

湖沼生態 said…
更新ありがとう、早速読みました!
これからも面白い記事をどんどんあげてください^^
じょーじ

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異動

久々の投稿です。鏡味です。

東邦大学理学部の湖沼生態学研究室は2018年3月をもって解散することとなりました。

研究室が始まったのが2007年、53名の学生が卒業しました。研究室は学生や研究員の方々の研究・サポートなしにはありえませんでした。今まで本当にありがとうございました。

先日開いてもらったOB・OG会(鏡味追い出しコンパ?)、多くの卒業生が参加してくれました。それぞれの分野で活躍して様子がわかり、嬉しかったです。また生命圏15周年などでも会いましょう!




2018年4月からは横浜国立大学の環境情報研究院で働きます。研究室名は「水域生態学研究室Laboratory of Aquatic Ecology」と改名し、湖沼にくわえ東京湾など海洋沿岸や多摩川などの河川もフィールドとして研究を進めていきたいと思っています。ぜひ遊びにいらしてください。

印旛沼調査!

はじめまして。4月から鏡味研の一員になりました片桐です。
19日に印旛沼で第一回目の調査があったのでその様子をアップします。
調査はヒシの調査をする船チームと、動物の調査をする動物チームにわかれました。
片桐は動物チームのほうにいましたのでそちらの様子のみになります。

動物チームは博士研究員の高木さん、M1の中西さん、そして学部生の斉藤と片桐の四人。
朝10時頃から舟戸で調査を開始しました。
明け方の雨もあり、すごくさむい。
動物チームの「お魚キラー」斉藤もこのスタイリッシュさで寒さをしのぎます。



















お魚キラー(かご状のわな)をいくつか仕掛けましたが釣果はゼロ。

その間にタモ網を振り回していたらテナガエビが一匹とれました。















プランクトンネットでプランクトンの採集も行ないました。
余談ですが片桐が大学に入ってはじめて鏡味先生に褒められたのは、一年前のユニット実習の手賀沼でプランクトンネットの投てきが素晴らしいといわれたことです。

高木さんと中西さんはクモをおいかけていました。

場所を移動し調査をつづけます。

まず鹿島川へと湖水が流出していく地点。
ここでは数種のエビと、私が狙っていたザリガニも獲ることができました。楽しくなってきた。このあたりはナガエツルノゲイトウ(特定外来生物、西廣研の面々が研究対象にしています)が拡がっていました。
網のように広がっていくので、コイなどの大型魚類の死骸が引っかかっているなあと思っていたら




















なんと生きているのもいました。
離したら弱っている様子もなく、普通に泳いで行かれました。何してたの。
けれどお魚キラーには何もかからず。
川から離れ、池側で続けて調査。

高木さんは先頭を切って道なき道を切り開いてくれますし、水深を確かめてくれます。
この辺りでは網に魚類もかかるようになりました(写真を撮り忘れました。)

さみーさみーいいながら次の地点へ。
ウィンドミルクリニックというおしゃれな診療所の前でご飯をたべました。
高木さんはときおりクモを追いかけていました。
 ここは底質がヘドロっぽくなく、砂のような感じですごく調査がしやすかったです。















そしてついに斉藤のお魚キラーにもモツゴが入りました。二匹。大漁です。
移動して次は土浮という地点。

 Qちゃんこと高橋尚子さんが練習につかっていたという「金メダルロード」なる道沿いです。
カミツキガメ…

印旛沼オニビシ刈り取り真っ最中

湖沼生態研究室では、印旛沼のオニビシが水質と生物に与える影響を調べています。2011年8月、オニビシが刈り取られるというので、刈り取り前後の水質変化を現在、調査中です。

オニビシ刈り取り専用の船、ハーベスタ号です。日本でもかなり珍しい貴重な船です。


千葉県と水辺環境研究所が、刈り取る幅を変えてみて、水質と生物にどう影響するか調査しています。我が研究室もその実験に便乗中です。酸素濃度に違いが見られ始めてます。


8月は調査づくめの赤堀さん(4年生)。自ら改良作成したコアサンプラーでの採泥もお手の物。


赤堀さんをいつも手伝ってくれる岩崎さん(4年生)とDIVの2名(海と森)、漁師の太田さん。水路を通過するのは気持ちよいです。時々カワセミにも巡り会えます。


今も皆は濾過で大忙し。鏡味が代わりに投稿しました。結果は乞うご期待です。