Saturday, August 20, 2011

印旛沼オニビシ刈り取り真っ最中


湖沼生態研究室では、印旛沼のオニビシが水質と生物に与える影響を調べています。2011年8月、オニビシが刈り取られるというので、刈り取り前後の水質変化を現在、調査中です。

オニビシ刈り取り専用の船、ハーベスタ号です。日本でもかなり珍しい貴重な船です。


千葉県と水辺環境研究所が、刈り取る幅を変えてみて、水質と生物にどう影響するか調査しています。我が研究室もその実験に便乗中です。酸素濃度に違いが見られ始めてます。


8月は調査づくめの赤堀さん(4年生)。自ら改良作成したコアサンプラーでの採泥もお手の物。


赤堀さんをいつも手伝ってくれる岩崎さん(4年生)とDIVの2名(海と森)、漁師の太田さん。水路を通過するのは気持ちよいです。時々カワセミにも巡り会えます。


今も皆は濾過で大忙し。鏡味が代わりに投稿しました。結果は乞うご期待です。

Monday, July 11, 2011

第一回 諏訪湖調査 (大久保)

鏡味研究室の大久保です。先月の諏訪湖調査を報告します。
調査は船を出して頂く関係で、信州大学山地水教育研究センターより花里教授と院生の方に同行して頂きました。
研究センターの脇を流れる川から出航します。


私の研究テーマは沿岸水草帯の動物プランクトンなので、様々な水草が生えている調査地点を設定しました。
抽水植物のマコモ(Zizania latifolia)や、

浮葉植物のアサザ(N. peltata)、ヒシ(Trapa japonica)が自生しています。

 各地点でどんな動物プランクトンが生息しているのか、サンプルを観察し次第報告したいと思います。

Sunday, June 26, 2011

5月の出来事その1

どうも,不肖ユハラです.
5月19日(木)の調査の報告を致します.
例の如く,東京湾西岸シリーズです.

①舞浜大橋下のヨシ原


皆さんは東京〇ィズ〇ーリ〇ートのすぐ隣にヨシ原があることをご存知でしたでしょうか?旧江戸川河口にかかる舞浜大橋の直下です.



京葉線と国道357号と首都高湾岸線の橋どもです.クリイロ,ムシヤドリ,カワザンショウ,タカノケフサ,アシハラなどのベントスが普通にいました.


②荒川(船堀干潟)


続いて,荒川に行きました.右岸で江東区なので大島ですが,船堀干潟と言うそうです.


ヨシ原と軟泥の干潟が広がります.



干潟を掘返すと嫌気的な様子が伺えます.


ここにはベンケイガニがそこそこいました.クロベンケイガニは当たり前のようにいます.


干潟面にカワザンショウが無数に散らばっております.ムシヤドリもそこそこいました.



成果としては,ベンケイガニがそこそこ生息したことが分かったこと.ですがお目当ての荒川水系にはウモレやクシテはいる気配がいまのところしておりません.



4月の出来事

どうも,不肖ユハラです.


続けて4月の出来事を投稿します.

まだ関東では気温が低く,ベントスの行動は活発ではないです.ただ干出部分は広がる時期ですので,時間を見つけて現場を調査する必要があります.

昨年まで,主に東京湾の千葉県側の湾奥部や東岸を調査しており,東京都や神奈川県の西岸域はあまり踏査しておりませんでした.

西岸でも東京都には結構ヨシ原を伴う干潟はそこそこ有ります.

東岸で豊富にみられた希少貝類やカ二類はいるのか,その「あたり」をつけるため現場に向かいます.


①荒川(四つ木付近)



四つ木付近の荒川左岸です.このようにヨシ原があり,泥干潟が広がってます.


東京スカイツリーを望む泥干潟とヨシ原です.このときはクロベンケイガニ,ヨシダカワザンショウ,ムシヤドリカワザンショウが表面にいました.



②隅田川(南千住汐入)

隅田川沿いに,ヨシ原が人工的に造成されています.ここにもスカイツリーがいました.画面右側はスーパー堤防です.





ここにもクロベンケイガニが.


ここには,ムシヤドリカワザンショウとカワザンショウガイがいました.

南千住汐入にある入江上のヨシ原を伴う干潟.テラスから泥干潟を見下ろせますが,基本的には立ち入り禁止です.


見下ろした先には,カワザンショウが無数に散らばってました.

しかし,南千住汐入は再開発前の1990年代後半に何度も大学帰りに立ち寄ってました.昭和40年代がそのまま取り残されたような街並みでした.今こうして,別の目的で,変わり果てた場に来ていることは感慨深いものです.

3月の出来事

どうも不肖ユハラです.
過去をふりかえる時間が取れましたので,ふりかえります.

①バチ抜け天国?バチ抜け地獄?

時は3月6日(日)の午後7時ごろです.私の地元の感潮水路でも,バチ抜け(ゴカイ類の生殖遊泳)が行われるという情報を聞き,研究室のTくんと同行し現場に入りました.

当日は,水路付近で居を構えている私の小学生時代から同級生である地元の英雄も駆けつけて下さいました.これは心強いことです!ちなみこの水路は私の母校のすぐ脇の水路です.



おお,これは!まさしくバチ抜けですね.
ヤマトカワゴカイですね.埋立地の住宅地内の感潮水路で,こんな現象が起きていたとは私も数十年生活していて知りませんでした.この日は南西の風が吹き,最高気温も16.5℃と3月上旬としては暖かくバチ抜けに適していたのかもしれません.実は3月4日(金)にも現場に来たのですが,気配すらしませんでした.

②生態学会札幌大会

2011年3月8日~3月12日まで,札幌で生態学会がありました.学生では海洋から私を含め発表者4名,湖沼から発表者4名,発表者でない人もふくめ卒研生がたくさん来てました.
皆さん,お疲れ様でした.








東日本大震災

私はそのとき札幌でした.現在でもその影響は計り知れないものがあります,
私の家は埋立地なので,結構まちがひどい状態になっていたようでしたので,あわてて戻りました.

液状化により電柱や建物が傾き,道路がボコボコになってました.液状化自体は千葉県東方沖地震で経験していたのですが,その時とは比べものになりませんでした.

結局2週間程度の上下水道の断水で済みましたが,恐ろしいことでした.



液状化により,稲毛海浜公園内の池の水が干上がってしまいました.

下の写真は,公園内の水路に大量にいたタイワンシジミです.震災から20日後くらいに撮影したものですが,まだ生きている個体も結構いました.


Monday, May 02, 2011

''Dasyatis akajei''

初めまして。風呂田研4年の加藤健司です。カトケンです。アカエイです。
そう、みなさん御存じアカエイです。ここに事件の全てを記します。

忘れもしない2011年4月21日(木)のこと。風研+大研+横国とそうそうたる顔ぶれで木更津市小櫃川河口干潟へとゼミで行きました。※主にわたくしごとに関して記述します。ほかはTHEテキトー

現地に10:00集合でそこからは花島君の人・アサリ拾う人・ウモレベンケイの人・ツバサゴカイの人・ツメタガイの人の6グループに分かれて行動していました。
私は花島君の人(イボキサゴの定量採集)です。<詳しくはいつかきっと花島君がブログ投稿します>
前浜干潟から沖へ1.2kmひたすら掘るand歩くです。最大干潮は12:50でしたが13:15ぐらいに調査は無事終了しました。ここまでは無事でした。無事でした。

調査が終わってなんだか楽しくなっちゃった花島君は沖へと歩き出しました。10mほど進んだところで声にならない叫び声をあげました。
きた。ヤツがきた。※正確には「いた」
ビッグなアカエイちゃんを見たと言い張る花島。信じない私と宇都木(←誰これ)
3人で見に行った。いた。でかかった。ウソじゃなかった。横幅1mはあったな。

アカエイと遭遇したらまず何をすべきか?

答えは…  THE 逃げる

ええ逃げましたとも。ウキャウキャ逃げました。全部後ろのみなさんから見られていたようです。はづかし。
3分ぐらい経って、もう一度見に行くことに(←最初のバカ)
恐る恐る一歩ずつ。
…いない!?
ほっと胸をなでおろす。
3人の心はひとつ。「戻ろう」!(^^)!
しかし次の宇都木の一言がすべてである。
「迂回してこうぜ」
何をバカな。
けれど
安心しきっていた私は彼(バカ野郎)とともに行くことにした。

1歩、2歩、3歩、4歩、……5っほほgdぽうvgkghsfんhs!!!!!!!!!!!!
足をカッターですーっと切って開いてやすりでごしごしして洗剤ぶっかけたような痛みが。

どうやらアカエイ様の頭部をふんづけてしまったようです。そりゃ怒りますわな。尻尾の付け根から少し離れたとこの毒針を器用に鞭のようにしならせてました。ははは痛い。
砂中に潜っていたため全く気付きませんでした。宇都木様は、私が踏む0.00001秒前にアカエイ様の存在に気がついたようです。遅いです。なぜ私がこんな目に。
このあとおんぶしてもらいました。
今回はここまでにしましょう。
毒がすごいです。これも次回にしましょう。長文失礼しました。最後に刺された写真を……
けっこうなインパクト写真です。ご注意を。

         第1章終り


http://photozou.jp/photo/show/1642564/77944221

Wednesday, April 27, 2011

第1回 印旛沼調査

去る4月22日金曜日、印旛沼へ調査に行ってきました!

朝8時に学校に集合し、いざ出発!!


《調査メンバー》

鏡味麻衣子先生
赤堀由佳
岩崎華香
大久保貴史


今回の目的は、調査に慣れることとオニビシの種の採取です!
また、今後の調査に使えるかということでボートも浮かべてみました*^^*


それでは、いざ調査へ!


風が強くて全然いうことを聞いてくれません^^;


プランクトンネットを使って動物プランクトンの定性分析用のサンプルも採取しました!




中にはケンミジンコやワムシがたくさんいました*^^*



さて、本日のメインイベントはオニビシの種の採集です!


このように器具を使って泥ごとすくい取り、水で泥を落とします。




こんなにたくさん採れました!


約2時間の調査もあっという間に終わり、学校に戻りました。
次回は5月の中旬頃調査に行く予定です。

Thursday, April 14, 2011

地震の影響

4年生のみなさまブログでは初めまして、風呂田研M1の馬渡和華です。 馬渡和華と書いてモウタイカズカと読みます。難しいですね。

3月11日の地震の余震が続いていますね。最近は余震なのか自分が揺れているのか区別がつかなくなってきました。みなさんも気を付けてください。

4月13日はクロベンケイガニを研究している同じく風呂田研M1の阿部さんと一緒に彼女の調査地である新浜へ行きました。
新浜はクロベンケイガニをはじめ、他ではなかなか見られないベンケイガニやウモレベンケイガニが見られる貴重な場所です。野鳥公舎と呼ばれる場所では傷ついた野鳥が保護されています。アカショウビンがいた時もありました。この辺にはなかなかいないので必見ですよ。今はいないかもしれない・・・。

そんな新浜、現在は職員の方曰く、大分地形が変化しているとのお話でしたので、職員の方に案内していただくことに。

左の写真のマンホールがすさまじいことになっています。水道管が壊れてしまい、水路への水の供給が水道水が常に流れているようです。水道局へ修理の依頼をするも、水道局も忙しいようでなかなか順番が回ってこないそう。

「浦安の方では断水しているんですけど、ここは常に流れっぱなしなんですよね」

もちろん水道水なのですごく冷たいです。カニも隠れて出てきません。



こちらの上の写真は元は水の流入があり、池になっていたところです。流入がなくなったことにより、水がすっかりなくなってしまいました。歩く道はところどころ下の写真のように地割れが起きています。深さは深い所で2m近くありました。落ちたらただじゃ済まなさそう・・・。


こちらは下北岬改め、下北島です。本来は陸地でつながっていたのですが、その陸地も水の中に沈みこんでしまいました。今は船で渡るか胴長で入るか、しか手段がないそうです。ちなみに私の身長では胴長は無理みたいです。

3月11日の震災からもう1月が経ちましたが、現時点での新浜はこのような状態です。職員の方がおっしゃるには、たとえ時間がかかろうとも元の状態に戻したいとのことでした。1日でも早く復旧するといいですね。

Monday, April 04, 2011

はじめのいっぽ

祝!2011年度研究室スタート!

はじめまして、2011年度研究室メンバーの
アカボリ&イワサキです。

今日から研究室も本格始動です。

今日はイカダモを培養するための培地作りを学びました。
さて、なぜイカダモを培養するかというと…
…そう!ミジンコを飼うためです!
イカダモはミジンコの餌になります。

13:00からの実験の予定でしたが
最初ということもあり、みんな10:30から研究室に集合していました。

<本日の内容>
試薬を入れる→pHを調整する→滅菌処理
↑ 大まかな流れはこんな感じです。

初めて使う器具の使い方を教わりながら、培地作りを進めていきました。
今日の続きは、水曜日に行う予定です。
うまくできるといいな~(^^*)

それでは、今日はこのへんで!


赤堀、岩崎

Monday, February 21, 2011

卒研ポスター発表会報告

小川くん以来で久しぶりの投稿になってしまいました.
去る2月15日に生命圏環境科学科の卒業研究発表会がありましたので簡単に報告します.



ポスター発表会場の様子です.
2研究室合わせると20人くらいの人が1日のなかで発表しているので,生態関連のポスター発表を聞くだけでも丸1日掛かりそうです.




鏡味研の小川さんです. 外研で生物学科の丸田先生の指導のもと,山中湖の近くにある三国山で行なわれた調査研究の発表でした.3年生が熱心に聞いてます.




今度は風呂田研の小川君です.
東京湾に生息するヨコエビ類についての発表でした.

ちなみに発表は3シ
フトに分かれた時間交替制なのですが,彼の発表は10時から16時のフルタイムで行われたようです.お疲れさまでした.







写真(右)は午後の2時を過ぎたところで会場は盛況です.手前には多毛類の説明をしている風呂田研の田中君がいます.




3年生に説明する鏡味研・大野君です.
印旛沼での珪藻とツボカビの関係を明らかにすることを目的とした研究の発表でした.
発表時間中は常に人だかりでした.





         みなさん発表お疲れさまでした.

異動

久々の投稿です。鏡味です。 東邦大学理学部の湖沼生態学研究室は2018年3月をもって解散することとなりました。 研究室が始まったのが2007年、53名の学生が卒業しました。研究室は学生や研究員の方々の研究・サポートなしにはありえませんでした。今まで本当にありがとうございま...