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八鶴湖のこと

お久しぶりです。
ブログ係片桐です。アゲハチョウの幼虫が苦手です。ひれかつが好きです。
去る6月11日に、自分の研究のための実験の用意をする!というイベントがあったのですが、その後いろいろあって更新を手がとまってしまいました(訳:忘れていました)。
ですのですこしタイムリーではないのですがその時の様子と、現在のまでを経過をご紹介します。


まず調査地八鶴湖の紹介をします。
八鶴湖は千葉県の東金市というところにあります。
チーバくんで例えると肩のところです。
おわかりいただけたであろうか。
ちなみにこれが東金市のゆるキャラ、やっさくんです。
今流行の非公認キャラではなく、れっきとした公認キャラだなっしー!
この目つき。そこかしこに見受けられる雑さ。荒削りな、少年の初期衝動を感じます。
もうこれだけで素敵な土地であることがおわかりいただけるかと思います。
東金駅から歩いて10分ほどの距離に、私の調査地である八鶴湖があります。
湖と名前がついていますが周囲800mほどの池です。もちろん鶴もいません。
なぜため池にこんなに雅な名前がついてしまったかといいますとそこには歴史がありまして。
戦国時代ぐらいの頃ここには何の変哲もない「谷池(ヤツイケ)」というため池がありました。
で、戦乱の世が終わり徳川家康が幕府をおさめる江戸時代になると、家康は各地に御殿と呼ばれる別荘をつくりました。
その頃東金には鶴がたくさんすんでいたらしく、九十九里平野一帯が幕府の鷹場(鷹狩のフィールド)となり、この八鶴湖のほとりに御殿が作られました。
その際御殿の景観のために池を広げ、弁天島をつくるなどしていまの八鶴湖の形になったと考えられています。
その後この池は御殿池などと呼ばれていましたが、ある時(このあたり今手元に資料がないのでちょっとざっくりです)ある著名な詩人がこの池を漢詩で八鶴湖と詠み、その頃漢詩が流行っていたのも手伝ってその名前が普及した、というのが通説のようです。

で、なんでこの八鶴湖を調査地に選んだかというと、その徳川家康の別荘の跡地は現在、千葉県立東金高校になっており、そこが私の母校であったからです。
私が在学していた2008年頃から、八鶴湖は水質改善を目的として池の水を抜いて池干しが行われるようになりました。そうすると以前は植物が全くといっていいほど見られなかった池に急にガマなどたくさんの植物が姿を表しました。
私はこの出来事に大変衝撃をうけ、その後生物の授業で土壌シードバンクを事を知り、その先生に湖沼生態学研究室を紹介され…AO入試で…ピンクの靴で…という形で現在この東邦大学でブログを書いているわけです。
この池がなかったらおそらく私はここにはいなかったなあと思うわけでして、そういった恩返し的な意味合いをこめてこの場所を研究の材料にしたいと考えました。
これは池の除草を手伝っていた様子がたまたま記事になったやつです。前に乗っているのが若かりし頃の片桐です。後ろは現在もお世話になっている東金高校の細川先生です。

この取材が来た時「あなたはこの出来事についてどう思いますか?」って記者の方に聞かれて「え…すごいと思います…」しか言えなくて案の定ボツでしたね!

とすごく長くなってしまいましたがこんなところが僕の研究の背景です。
で、実際今どんな研究をしているかというと、八鶴湖の底の土の中にどんな植物の種子が含まれているか、ということを実際に泥を撒いてみて何が発芽するかで調べています。
そのために泥が大量にいるわけで、急にこのテーマに決まったこともあり、研究室のみなさんに忙しい合間のさらにその隙間を縫って手伝いに来ていただきました。
ここでやっと6月11日の話です。長いです。

その日は偶然東金高校は体育祭で、学校はすごく賑わっていました。
私も高3の体育祭ではソフトボールで一人、プロ野球選手で中日や横浜でプレーをした種田選手のフォームを真似して楽しんでいた思い出があります。
全く打てませんでした。
そんな思い出に浸っていたら皆さん到着して作業が開始されました。
いきなり東邦大学ってでっかく書いてあるワゴンが侵入してきて中からやや多めの男女が降りてきたかと思ったら次いで軽トラが入ってきたりして高校生もとまどっていました。
そんななか作業を開始しました。
古口くんです


八鶴湖です

土をみる教頭先生、細川先生、西廣先生。

少し掘ると植物体らしきものが。黒いところは還元層ですが、このまわりだけ赤いのは植物によって酸素が運ばれていた痕跡だそうです。
ふと視線をうつすと平岡と野崎が知らないじいちゃんにつかまっていました。この方の正体は最後までわかりませんでした。
掘って運びます


”ネイチャーライフマン”の異名を持つ矢野さんです
矢野さんには軽トラックやプランター等を持ってきていただいた上に作業まで手伝って頂きました。
堆積したゴミから年代を測ったりできるらしいすごい方でした。
古口くんです

運んだ泥をプランターにみんなで詰めました。先輩やら研究員の方やらもう恐縮です、、

途中から雨に振られて大変な作業になりました

高校に実験スペースまでお貸しいただいています。本当にありがたいです。
こんな感じでなんとか作業を一日で終えることができました。一人では到底実現できない作業量でした。
手伝っていただいた皆さん、本当にありがとうございました…!

で、ここから一ヶ月以上が経ちまして、現在様々な植物が芽を出しています。
これが6月11日の様子です


いまはこんな風になっています

インターネットに明るい人っぽくいうと、まさに「草不可避wwwwwwwwwwww」な状態です。
毎回大量の草をしゃがんで間引きながらカウントするのがすごく大変ですし、ほとんど種名がわからない植物でわりと個人的には笑えない感じですけど、皆さんの協力を裏切らないように頑張らねばと思っています!

ほとんどが水田雑草と呼ばれるような種であるようでして、やっぱり雑草というのは成長が速いようです。
たとえばこれくらいの大きさのものが一週間ほど置くと
こんなに伸びていたりします。びっくりしました。一人でうおっって言いました。
こんな感じで毎週一人で、陸上部が走っているのをみたり吹奏楽部が練習しているのを聴いたりしながら雑草を数えています。このなかにもしかしたら希少な種があるかと思うと少しワクワクします。

書いている途中で斎藤くんに「個人のブログじゃん(笑)」って突っ込まれてしまいました。ぐうの音もでません。けど一ヶ月分ぐらい溜まってたししょうがないじゃない…
研究室でもいろんなできごとが日々ありますので、この濃い個人的な要素を中和するために次は研究室の様子を明日にでもご紹介しますのでみなさんもどうか大目に見て下さい…。
あっさいごに、この実験のようすはフェイスブックページでもアップしてますので、暇でしょうがなくてスマホのゲームのスタミナとかも尽きて何もすること無いときとかに是非ごらんになってください。
こちらです。よろしくおねがいします。では長文失礼しましたー!

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異動

久々の投稿です。鏡味です。

東邦大学理学部の湖沼生態学研究室は2018年3月をもって解散することとなりました。

研究室が始まったのが2007年、53名の学生が卒業しました。研究室は学生や研究員の方々の研究・サポートなしにはありえませんでした。今まで本当にありがとうございました。

先日開いてもらったOB・OG会(鏡味追い出しコンパ?)、多くの卒業生が参加してくれました。それぞれの分野で活躍して様子がわかり、嬉しかったです。また生命圏15周年などでも会いましょう!




2018年4月からは横浜国立大学の環境情報研究院で働きます。研究室名は「水域生態学研究室Laboratory of Aquatic Ecology」と改名し、湖沼にくわえ東京湾など海洋沿岸や多摩川などの河川もフィールドとして研究を進めていきたいと思っています。ぜひ遊びにいらしてください。

印旛沼調査!

はじめまして。4月から鏡味研の一員になりました片桐です。
19日に印旛沼で第一回目の調査があったのでその様子をアップします。
調査はヒシの調査をする船チームと、動物の調査をする動物チームにわかれました。
片桐は動物チームのほうにいましたのでそちらの様子のみになります。

動物チームは博士研究員の高木さん、M1の中西さん、そして学部生の斉藤と片桐の四人。
朝10時頃から舟戸で調査を開始しました。
明け方の雨もあり、すごくさむい。
動物チームの「お魚キラー」斉藤もこのスタイリッシュさで寒さをしのぎます。



















お魚キラー(かご状のわな)をいくつか仕掛けましたが釣果はゼロ。

その間にタモ網を振り回していたらテナガエビが一匹とれました。















プランクトンネットでプランクトンの採集も行ないました。
余談ですが片桐が大学に入ってはじめて鏡味先生に褒められたのは、一年前のユニット実習の手賀沼でプランクトンネットの投てきが素晴らしいといわれたことです。

高木さんと中西さんはクモをおいかけていました。

場所を移動し調査をつづけます。

まず鹿島川へと湖水が流出していく地点。
ここでは数種のエビと、私が狙っていたザリガニも獲ることができました。楽しくなってきた。このあたりはナガエツルノゲイトウ(特定外来生物、西廣研の面々が研究対象にしています)が拡がっていました。
網のように広がっていくので、コイなどの大型魚類の死骸が引っかかっているなあと思っていたら




















なんと生きているのもいました。
離したら弱っている様子もなく、普通に泳いで行かれました。何してたの。
けれどお魚キラーには何もかからず。
川から離れ、池側で続けて調査。

高木さんは先頭を切って道なき道を切り開いてくれますし、水深を確かめてくれます。
この辺りでは網に魚類もかかるようになりました(写真を撮り忘れました。)

さみーさみーいいながら次の地点へ。
ウィンドミルクリニックというおしゃれな診療所の前でご飯をたべました。
高木さんはときおりクモを追いかけていました。
 ここは底質がヘドロっぽくなく、砂のような感じですごく調査がしやすかったです。















そしてついに斉藤のお魚キラーにもモツゴが入りました。二匹。大漁です。
移動して次は土浮という地点。

 Qちゃんこと高橋尚子さんが練習につかっていたという「金メダルロード」なる道沿いです。
カミツキガメ…

印旛沼オニビシ刈り取り真っ最中

湖沼生態研究室では、印旛沼のオニビシが水質と生物に与える影響を調べています。2011年8月、オニビシが刈り取られるというので、刈り取り前後の水質変化を現在、調査中です。

オニビシ刈り取り専用の船、ハーベスタ号です。日本でもかなり珍しい貴重な船です。


千葉県と水辺環境研究所が、刈り取る幅を変えてみて、水質と生物にどう影響するか調査しています。我が研究室もその実験に便乗中です。酸素濃度に違いが見られ始めてます。


8月は調査づくめの赤堀さん(4年生)。自ら改良作成したコアサンプラーでの採泥もお手の物。


赤堀さんをいつも手伝ってくれる岩崎さん(4年生)とDIVの2名(海と森)、漁師の太田さん。水路を通過するのは気持ちよいです。時々カワセミにも巡り会えます。


今も皆は濾過で大忙し。鏡味が代わりに投稿しました。結果は乞うご期待です。