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2015年7月10日印旛沼調査

こんにちは。
真のブログ係の1人、ツボワムシの形態に着目しておりますO竹こと大竹です…更新義務を滞ってしまい非常に申し訳ございません。
以後更新頻度を上げ、みなさんに湖沼の生き物の面白さの一端をお伝えできるよう邁進出来ればと思いますので何卒よろしくお願い致します。


先日、7月10日に印旛沼の全域調査を行ってまいりました。
今回、湖沼生態学研究室ポスドクの栗山先生もご同行して下さいました。

セキ君が、印旛沼の枝角類(ミジンコ類)の分布や密度組成を全域的に解明することになったため、また、オニビシ帯出現につき、大竹がオニビシ帯サンプルを所望したため、前回の調査(地点数:12)から、さらに9地点追加しての、21地点でのサンプリングを行って参りました。

大繁茂オニビシ

行ったことは、前回岡崎君が書いてくれた作業と同様で、今回はそのプランクトンの定量・定性サンプル採集、水質調査などのほか、地点の流速計測なども取り入れてみました。


前回、調査の作業やそのあとの濾過を紹介していただいたので、今回はこの時期に印旛沼でみられる代表的な動物プランクトンを紹介してみたいと思います。

どのような種が存在したのか確認するため、この日に採集した、動物プランクトンの定性サンプル(ネットは200µmのものを使用)を、実体顕微鏡で観察してみると、以下のような世界が
        下は暗視野で撮影したものです。宇宙のようで神秘的且つ美しいですよね。
    ざっと見たところ、カイアシ類が多そうで、オナガミジンコやツボワムシも多くみられそうです。
    ゾウミジンコも数個体見られていました。
 
では、それらのプランクトンを個別にご紹介致します。
 
まずは、たくさん見られたカイアシ類。
上の写真の細長い子達はこの子達です。
 
頭胸部を超えない第一触覚から、肉食性のケンミジンコ目(Cyclopoida)とわかります。
このように曲がった触覚を持った個体がオス個体です。
交尾の際に、メスの身体を掴むために役立つと考えられています。
こちらは、長い第一触覚が特徴の、ヒゲナガケンミジンコ目(Calanoida)に属する
ヤマトヒゲナガケンミジンコ(Acanthodiaptomus pacificus
ケンミジンコ目と異なり、草食性です。
触覚の長さがよくわかる一枚
 
光学顕微鏡で観察するとこのように見えます。(×100)
胸部・腹部の節の数から、生育段階を判断することが出来ます。
この子はおそらく、copepodid幼生の5期目です。
 
 
 
オナガミジンコ(Daphnia brachyurum
 
印旛沼で、夏季に多くみられます。
暗視野で、抱卵個体。背中に見える楕円のものが卵です。
 
 

ゾウミジンコ(Bosmina longirostris
 小型の枝角類です。
 

大量の卵を持った個体も。
 
 
 ゾウミジンコは、捕食者であるケンミジンコに対する防御として、吻を伸ばすという形態変化が知られています。(坂本ら,2007)
 今回観察されたゾウミジンコも、様々な吻の形の個体がいました。
  
cornuta型と呼ばれるかぎ状の吻。
この形状はケンミジンコに対して、防御として働かないようです。
longirostris型と呼ばれる直線型の吻
この形状の中でも、様々な長さが見られます。
長い吻は、カイアシ類が殻の間に入ることを阻害しているのでは、という考えがあります。

 
光学顕微鏡で観察したゾウミジンコ(×200)


 
 
ツボワムシ(Brachionus calyciflorus
 満を持して登場の我らがアイドル。私の研究対象生物です。
 このツボワムシも、ゾウミジンコ同様、捕食者存在下で防御に有効な形態を取る誘導防御が知られています。
 フクロワムシ属(Asplanchna)に対し、側突起を伸ばします。(Gilbert,1966)
 

↑ツボワムシの部位
 
フクロワムシ(光学顕微鏡:×100)
 
様々な側突起長のツボワムシ(共に光学顕微鏡:×200)
 
 
 今回実体顕微鏡で観察されたツボワムシ達
 ツボワムシはじめ、ワムシ類は実体顕微鏡で観察するには少々小さな生物と言えます。
ツボワムシやフクロワムシは、ワムシ類の中でも大きなほうなので、実体顕微鏡でも下の写真くらいには観察が可能です。
右側の個体は抱卵しています。
今回、抱卵している個体が多くみられました。
 
  卵4つ持ちです!

暗視野だとこんな具合。側突起が見辛いのはすみません…
 
 
そして、たくさんは観察されませんでしたが、湖沼のアイドルの一角、
Daphnia属、もといミジンコ属さんが見られました。
肉眼でも見ることが出来ます。
丸い頭に、円らな複眼に、大変愛らしいです。
暗視野。殻の透明感が引き立ち美しいです。
 
 
 
大まかな紹介で、雑記のようになってしまいましたが、如何でしたでしょうか?
 
動物プランクトンを自分の眼で観察してみたいと思った方、湖沼の環境や生態に興味を持っている方がいらっしゃいましたら、是非、近日開催の東邦大学理学部オープンキャンパスにお越しいただければと思います。
生命圏環境科学科の湖沼生態学研究室では、研究紹介の他、顕微鏡を用いた動物プランクトンやツボカビの展示なども予定しております。
 
 東邦大学 理学部 オープンキャンパス
  日時: 8月1日(土)、2日(日)
        両日ともに、10:00 ~14:00
  
  所在地、そのほか詳細は、以下の特設サイトを参照願います
   東邦大学オープンキャンパスサイト/理学部 http://juken.toho-u.ac.jp/opencampus/sci/
   
 
それでは、失礼します。




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印旛沼調査!

はじめまして。4月から鏡味研の一員になりました片桐です。
19日に印旛沼で第一回目の調査があったのでその様子をアップします。
調査はヒシの調査をする船チームと、動物の調査をする動物チームにわかれました。
片桐は動物チームのほうにいましたのでそちらの様子のみになります。

動物チームは博士研究員の高木さん、M1の中西さん、そして学部生の斉藤と片桐の四人。
朝10時頃から舟戸で調査を開始しました。
明け方の雨もあり、すごくさむい。
動物チームの「お魚キラー」斉藤もこのスタイリッシュさで寒さをしのぎます。



















お魚キラー(かご状のわな)をいくつか仕掛けましたが釣果はゼロ。

その間にタモ網を振り回していたらテナガエビが一匹とれました。















プランクトンネットでプランクトンの採集も行ないました。
余談ですが片桐が大学に入ってはじめて鏡味先生に褒められたのは、一年前のユニット実習の手賀沼でプランクトンネットの投てきが素晴らしいといわれたことです。

高木さんと中西さんはクモをおいかけていました。

場所を移動し調査をつづけます。

まず鹿島川へと湖水が流出していく地点。
ここでは数種のエビと、私が狙っていたザリガニも獲ることができました。楽しくなってきた。このあたりはナガエツルノゲイトウ(特定外来生物、西廣研の面々が研究対象にしています)が拡がっていました。
網のように広がっていくので、コイなどの大型魚類の死骸が引っかかっているなあと思っていたら




















なんと生きているのもいました。
離したら弱っている様子もなく、普通に泳いで行かれました。何してたの。
けれどお魚キラーには何もかからず。
川から離れ、池側で続けて調査。

高木さんは先頭を切って道なき道を切り開いてくれますし、水深を確かめてくれます。
この辺りでは網に魚類もかかるようになりました(写真を撮り忘れました。)

さみーさみーいいながら次の地点へ。
ウィンドミルクリニックというおしゃれな診療所の前でご飯をたべました。
高木さんはときおりクモを追いかけていました。
 ここは底質がヘドロっぽくなく、砂のような感じですごく調査がしやすかったです。















そしてついに斉藤のお魚キラーにもモツゴが入りました。二匹。大漁です。
移動して次は土浮という地点。

 Qちゃんこと高橋尚子さんが練習につかっていたという「金メダルロード」なる道沿いです。
カミツキガメ…

印旛沼調査

初めての投稿になります。

お魚キラー斉藤です。(もじもじのやつ)

前回の調査では西印旛沼で下見を兼ねた調査でしたが、
今回は北印旛沼で本格的に魚を獲ってみようとF呂田先生と2人で調査に行ってきました。
調査日は5月14・15日です。

西印旛沼の最寄り(?)駅は京成臼井駅でしたが、
北印旛沼ではJR成田線の下総松崎駅になります。

私の最寄り駅は同じ成田線内の布佐駅ですので、
今回の調査は集合場所という点では大変有難かったです。

初日は10時に下総松崎駅に集合し、
車でオニビシが繁茂するであろう地点を見て回りました。

写真は駅から最初の地点に向かう途中の車内から撮ったもの。

一つ目のオニビシ繁茂ポイント。

ここで調査が出来るかはこの場を仕切っている漁師さんに了承を得ないと難しいでしょう。


二つ目のポイント。



ここも足を踏み入れるのは難しいので船が手に入ったになると思います。


三つ目のポイント。


さー!やっと魚が獲れるぞ!と意気揚々として胴長を履き、
先生がゴムボートを大学から持ってきていると仰っていたので、
ゴムボートの入っている袋を開けてみると…

・ライフジャケット×3
・空気入れ×2
 ・ゴムボートの中敷き

あれ?肝心の本体が無い。
私はここで大分テンションが下がりました。

でもまだお魚キラー3連結を試して無かったので、
そっちの準備を進め、水の中へ。


最初はどれほどの深さなのか分からないという事で、
先生がドライスーツを着て水の中へ入っていきました。
みるみる内に先生のカラダが肩まで浸かっていき、
下の写真のような状態になっていました。

これでは胴長の私はどうする事も出来ません。
ここでは定置網と先生持参のお魚キラー、投網を数回投げて、
この後2時間ほどの休憩をとりました。


 先生は野菜ラーメン、私はネギラーメンを頂きました。

まだ網を引き揚げるには早かったので、
近くの先生の家の庭で休憩をさせて頂きました。


定置網を仕掛けるには、竹に網の紐を結び付けて沼の底に竹を刺す必要があります。
何個も仕掛ける予定でしたので、何本もの竹を車に積んでおりました。
しかし仕掛けたのは2つだったので、竹が余ってしまっていたので、
 次回への持ち越しという事で、竹を先生の船着き場の近くに置きにいきました。



休憩後に網を引き揚げましたが、大した結果はありませんでした。

2014年度 研究発表会!

お久しぶりです、ジョージです!

最近すっかり更新のタイミングを逃しておりましたが……
先日、博士論文・修士論文・卒業研究公開発表会が行われました。

今回は、鏡味研(湖沼生態学研究室)・西廣研(保全生態学研究室)メンバーの
発表会の様子をざっくり報告しますよ!
長編の予感ですが楽しんでいただけると嬉しいです\(^O^)/
あっ指導教員お二人の写真が1枚もない!ごめんなさい!!


■2がつ12にち【博士論文・修士論文発表会】
 全発表タイトルはこちら

<湖沼生態学研究室>

中西 奈津美 : 湖岸における昆虫・クモ類の水生植物利用の季節変化

毎回申し訳ないのですが写真がないので、
主役のハムシ・クモ写真でお許しいただければと思います……

自分の研究では、夏になると水面を覆ってしまうヒシTrapa sp. が
湿地性のコモリグモたちにも良い生活場所となっていること、
ヒシの上で暮らしているジュンサイハムシGalerucella nipponensisが実は
陸上の抽水植物にも結構影響を受けていることが分かってきました。

ちょっと力抜けちゃいました。。でももう少し頑張ります!
おつかれさま会をしてくれた子たち、本当にありがとう。゚(゚´Д`゚)゚。


■2がつ13にち【卒業研究発表会】
 全発表タイトルはこちら

<湖沼生態学研究室>

泉川 幸希 さん: 淡水魚中の放射性セシウム137濃度と体長・食性との関係
伊藤 遼太 さん : 印旛沼および手賀沼の水草帯における酵母の多様性
神谷 朱音 さん : アオコとツボカビがミジンコの生存率と産子数に与える影響
平野 稚奈 さん : 植物プランクトンに寄生する真菌類の単離培養と感染実験
福田 有里 さん : DNA解析を用いた東京湾表層の真菌の検出
藤信 ひかる さん : 印旛沼におけるオニビシとアオコ発生の関係
             および放射性セシウム濃度
宝槻 真生 さん : 印旛沼におけるワムシ類個体数の時空間変化
牧野 稜平 さん (生物学科から外研) : 印旛沼のオニビシ帯における魚類の分布

※マッキーの写真がなくてごめん!!! こばぴーとのツーショットで許して><


<保全生態学研究室>

川井田 美枝 さん : 神崎川氾濫原における止水域再生実験
             ~メダカを含む魚類に着目した評価~
小林 翔 さん : 草原の植物…